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医師が忙しくない科はある?楽な診療科は何科?年収との関係性も解説

日々多忙を極める医師の中には、忙しくない科への転科や転職を考える方もいるかもしれません。しかし、どの科が忙しくないのか、実際にはわからないという医師も多いのではないでしょうか。

本記事では、医師が忙しくない科や、ワークライフバランスを確保するための方法について解説します。これから転科や転職を検討し、ワークライフバランスを確保したいと考える方はぜひ参考にしてみてください。

医師が忙しくない科はある?

診療科によって、医師の業務が忙しくないとされている科はあります。

今回は、労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」をもとに、以下の項目に関するデータを集めました。

  • 1週間あたりの勤務時間
  • 年次有給休暇取得日数
  • 当直日数
  • オンコール回数

忙しさにはさまざまな尺度があるため一概には言えませんが、それぞれのデータを見ることで、忙しくない科が判断できる可能性があります。転科や転職などを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

【1週間あたりの勤務時間】医師が忙しくない科

医師の1週間あたりの勤務時間を診療科ごとにまとめると、以下のようになります。

診療科 勤務時間
精神科 38.4時間
内科 43.4時間
眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科 44.3時間
麻酔科 45.8時間
その他 46.0時間
放射線科 46.1時間
整形外科 46.8時間
産科・婦人科 49.4時間
呼吸器科・消化器科・循環器科 49.4時間
小児科 52.0時間
外科 52.5時間
脳神経外科 53.3時間
救急科 54.0時間

参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」

労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、1週間あたりの勤務時間では、精神科が最も勤務時間が少なく、唯一40時間を下回っています。次いで内科、眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科、麻酔科と続き、大半が40〜49時間程度の労働時間になっています。

50時間以上の勤務時間になっている診療科としては、小児科、外科、脳神経外科であり、最も勤務時間が多いのは、救急科の54.0時間です。

外科系の診療科は手術が長丁場になることもあり、勤務時間が長くなってしまう傾向にあります。また、救急科も病院に搬送されてきた患者の診療を行うことに加え、実際に救急医が現場に駆け付けることもあるため、勤務時間が長くなりやすい診療科です。

【年次有給休暇取得日数】医師が忙しくない科

7日以上年次有給休暇を取得している割合について、診療科ごとにまとめると、以下の通りになります。

診療科 7日以上年次有給休暇を取得している割合
精神科 35.4%
産科・婦人科 35.4%
麻酔科 33.4%
放射線科 29.9%
眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科 28.8%
その他 28.2%
小児科 26.4%
内科 26.1%
整形外科 24.8%
外科 23.9%
脳神経外科 22.7%
救急科 22.2%
呼吸器科・消化器科・循環器科 20.9%

参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」

前述の調査によると、年次有給休暇を7日以上取得している割合が最も多いのは、精神科と産科・婦人科で35.4%。次いで麻酔科、放射線科、眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科と続きます。一方で、7日以上の年次有給休暇取得日数が最も少ないのは、呼吸器科・消化器科・循環器科で20.9%です。

上記の年次有給休暇の取得率はあくまでも目安で、勤務先での雇用形態や勤務時間などによっても異なります。そのため、取得率の高さがその診療科の忙しさに直接関係しているとはいえませんが、実際に転職・転科を考える際のひとつの指標にはなるでしょう。

【宿直】医師が忙しくない科

宿直回数の割合を診療科ごとにまとめると、以下の通りになります。

診療科 宿直がある割合
放射線科 40.4%
その他 49.9%
麻酔科 56.9%
眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科 58.9%
内科 66.6%
整形外科 68.9%
産科・婦人科 70.0%
小児科 71.7%
外科 73.9%
呼吸器科・消化器科・循環器科 74.1%
精神科 75.0%
脳神経外科 78.0%
救急科 94.4%

参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」

前述の調査では、勤務医の1ヶ月あたりの宿直回数の平均割合をまとめています。1ヶ月あたりの宿直回数の割合が最も少ないのは、放射線科で40.4%。次いでその他、麻酔科、眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科と続きます。一方で、宿直回数の割合が最も多いのは救急科で94.4%です。

宿直や日直は、患者数の多い診療科で多くなる傾向です。また、時間を問わず対応が求められる産科・婦人科、救急科でも宿直・日直の回数が多くなるケースがあります。

【オンコール】医師が忙しくない科

4回以上のオンコール回数の割合を診療科ごとにまとめると、以下の通りの結果が出ました。

診療科 4回以上のオンコール回数の割合
救急科 3.4%
放射線科 7.3%
精神科 8.5%
眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科 15.3%
整形外科 15.9%
内科 17.9%
小児科 20.6%
その他 20.8%
麻酔科 23.0%
外科 29.0%
呼吸器科・消化器科・循環器科 30.9%
産科・婦人科 31.3%
脳神経外科 36.7%

参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」

前述までの調査によると、4回以上のオンコール回数の割合が最も少ないのは救急科で3.4%。次いで放射線科、精神科と続きます。一方で、オンコール回数の割合が最も多いのは脳神経外科で36.7%です。

産科・婦人科では、妊婦の容体にすぐに対応する必要があるため、宿直はもちろんオンコールも多くなる傾向にあります。また、一番オンコールが多い脳神経外科は、救急搬送の患者の対応が多いことが理由のひとつに挙げられるでしょう。脳の病気は一刻を争うことになるため、緊急手術の対応が多いのも理由です。

オンコール回数の割合も、年次有給休暇の取得率や宿直同様に勤務先や雇用形態などによって変動するため、診療科の忙しさのみが影響しているとは断定できません。

医師の忙しさと年収の関係性

医師の忙しさと年収には、どのような関係があるのでしょうか。結論は、忙しさと年収の高さは必ずしも比例しません。こちらも労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」をもとに、診療科ごとの年収と1週間あたりの労働時間を以下にまとめました。

診療科 年収 労働時間(1週間あたり)
脳神経外科 1,480万円 53.3時間
産科・婦人科 1,466万円 49.4時間
外科 1,374万円 52.5時間
麻酔科 1,335万円 45.8時間
整形外科 1,289万円 46.8時間
呼吸器科 1,267万円 49.4時間
消化器科 1,267万円 49.4時間
循環器科 1,267万円 49.4時間
内科 1,247万円 43.4時間
精神科 1,230万円 38.4時間
小児科 1,220万円 52.0時間
救急科 1,215万円 54.0時間
その他 1,171万円 46.0時間
放射線科 1,103万円 46.1時間
眼科
1,078万円 44.3時間
耳鼻咽喉科 1,078万円 44.3時間
泌尿器科 1,078万円 44.3時間
皮膚科 1,078万円 44.3時間

参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」

上記の表からわかるように、労働時間が長いからといって、必ずしも年収が高いとはいえません。たとえば、救急科や小児科は、1週間あたりの労働時間が50時間を超えており、比較的忙しい科とされています。しかし、年収でみると、比較的低い位置にあります。このことから、忙しさと年収は、相関関係ではないということがわかるでしょう。

また、忙しいにもかかわらず年収が低いのは、診療科に在籍する医師の年齢が比較的低いのも理由のひとつです。2020年に厚生労働省が発表した「令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計」によると、救急医の平均年齢は41.8歳でした。すべての診療科の平均年齢は50.1歳であることから、比較的若い医師が活躍していることがわかります。その結果、平均年収が下がってしまっているのかもしれません。

参考 :厚生労働省|「令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計」

医師がワークライフバランスを確保するには

医師がワークライフバランスを確保するには、業務内容や労働時間を自分の合ったものに整える必要があります。具体的な方法は、以下の通りです。

  • 転職をする
  • 働き方を変える
  • 転科する

病院形態や勤務地域、雇用形態や診療科などを変えることで、ワークライフバランスが確保しやすくなることもあります。以降でそれぞれ詳しく解説します。

転職をする

勤務する病院の形態や経営状況、勤務地域によって、医師の労働環境は大きく変化します。たとえば、人手不足になっている病院では、労働時間が長くなる傾向になるため、ワークライフバランスが取りにくいです。

一方で、医師のタスクシェアやタスクシフトなどが徹底され、医師の負担を減らす仕組みが整っている病院では、労働時間が短くなる可能性があります。そのため、比較的ワークライフバランスが取りやすいといえるでしょう。

働き方を変える

ワークライフバランスを確保するために、働き方を変えることは有効です。医師には、常勤勤務のほか、スポットアルバイトや非常勤、フリーランスなどの働き方があります。

たとえばスポットアルバイトの場合は、1日単位もしくは数時間単位で仕事ができるため、プライベート時間の調整がしやすくなります。アルバイトの場合は単発契約のため、他の仕事や家庭とのバランスを取りやすくなるのもメリットです。また、常勤医師の代わりができる即戦力が求められるため、時給は高めに設定されています。夏季休暇や年末年始などは需要が高いため、繁忙期に集中して仕事をすることも可能です。一方で、それ以外の時期では希望する日程で仕事に入れないことがあるため、収入が安定しない可能性があります。

非常勤での働き方は、勤務日数が週1~2日や午前・午後だけなど条件を決め、定期的に勤務できます。常勤より労働時間が短く、時間外労働やオンコールなども少ないため、ワークライフバランスが取りやすいといえるでしょう。また、複数の医療機関を掛け持ちすることもできるのがメリットです。

一方で、契約期間が半年〜年単位であり、常勤より収入が少なくなる場合があります。一定の収入を得るためには、複数の医療機関で掛け持ちしたり、アルバイトとしてスポットで働いたりする必要があるでしょう。

アルバイトや非常勤を掛け持ちしてフリーランス医師として活躍することも、ワークライフバランスを確保するにはおすすめの働き方です。

転科する

現在の診療科とは異なる診療科に転科することで、ワークライフバランスが取りやすくなる場合があります。平均労働時間や平均年次有給休暇取得日数などを踏まえ、自分に合った診療科への転科を検討するとよいでしょう。

ただし、転科をする場合、実績や専門知識などが必要なケースがあります。そのため、転職先の病院で研修や専門資格の獲得までを補助してくれるかをよく確認して、転科することが望ましいでしょう。また、条件によっては、転科することで年収が下がる場合もあるため、条件面などを確認の上、よく検討してから転科しましょう。

まとめ

診療科によって、医師の業務が比較的忙しくないとされている診療科はあります。

それぞれの診療科によって、勤務時間や年次有給休暇、当直日数やオンコール回数は異なるため、これらを確認して忙しくない科を選ぶことで、自分らしい働き方を選択できるでしょう。

また、ワークライフバランスを確保するために勤務地を変えたり、雇用形態を変えたりすることで、労働環境が大きく変わる可能性があります。しかし、現状の環境を変えたいと考えつつも、転職方法がわからないと悩んでいる医師もいるのはないでしょうか。そんな医師の皆さんにおすすめなのが、メディカルジョブです。

メディカルジョブでは、転職希望者のニーズをしっかりヒアリングした上で、希望の転職先・アルバイト先をご紹介します。
転職先・アルバイト先への同行や勤務後のフォローを徹底して行うため、初めて転職する方でも安心して利用できるでしょう。豊富な転職先・アルバイト先の中から転職希望者に合った選択肢を提案します。転職やアルバイトでお困りの方は、ぜひメディカルジョブを活用してみてください。

医師向けの面接対策|転職の際によく聞かれる質問は?解答例と失敗しないコツを解説

転職面接を控えている医師の中には、「面接官の質問にうまく答えられるか不安」「転職面接でなにを準備したらいいかわからない」と不安を抱く方がいるかもしれません。本記事では、このような不安を持つ医師に向けて、転職面接を受ける前に準備しておくべきことや失敗しないためのコツを解説します。これから転職面接の対策をする際に、ぜひ参考にしてみてください。

医師の転職面接で必ず聞かれる質問は?

医師の転職面接では、主に以下の項目について質問されます。転職面接前に、返答例を準備しておくことが大切です。

  • 自己紹介
  • 退職理由
  • 志望動機
  • 逆質問

自己紹介や退職理由では、自身の経歴を踏まえて、相手に伝わるように簡潔に述べることが大切です。
志望動機や逆質問では、あらかじめ応募先の情報をリサーチし、自身がどう貢献できるのかアピールすることが重要になります。

それでは、それぞれの項目を詳しく紹介していきます。

自己紹介

医師の転職面接で最初に行うが、自己紹介です。自己紹介をする際は、自身の経歴について時系列で簡潔に伝えましょう。自己紹介で話す内容は、以下の通りです。

  • 出身大学
  • 卒業年度
  • 医師としての略歴
  • 専門領域
  • 保有資格
  • 過去の症例実績(手術件数・症例数など)
  • 過去の学会発表時のテーマ・研究内容

ポイントは、明るくハキハキと簡潔に述べることです。また、話す際の姿勢は背もたれに寄りかからず、背筋を伸ばして話しましょう。広角を上げて、表情豊かに話すことも大切です。

【解答例】
◯◯一郎と申します。■■年に▲▲大学医学部を卒業し、□□病院で3年間の臨床研修を行いました。✕✕年には、▲▲病院○○科へ入局し、◎◎領域について知見と経験を深めてまいりました。入局後は、連携先のクリニックでも非常勤医師として勤務をしながら、●●年に○○専門医資格を取得しております。その後、医局を離れ、△△病院で3年勤務し、現在に至ります。また、◎◎領域では手術を○○件実施した経験があります。豊富な臨床知識・経験がございますので、貴院にて貢献したいと考えております。本日は何卒よろしくお願いいたします。

退職理由

退職理由を聞かれた場合、返答内容の理由がポジティブかネガティブかをみられることがあります。もしネガティブな理由を回答すると「転職後も同じような理由で退職するかもしれない」と捉えられる可能性も。退職理由がネガティブであっても、そのままネガティブに話すのは控えたほうがいいでしょう。ネガティブな退職理由の例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 人間関係でトラブルがあった
  • 自身のスキルや能力が、病院が求めるレベルに達していなかった
  • 指導者の方針が理解できなかった

退職理由が上記のようなネガティブなものであっても、言い回しを変えたり、伝え方を工夫したりして、マイナスイメージを持たれないようにしましょう。また、将来のキャリア設計に焦点を当てたポジティブな退職理由を伝えるのもおすすめです。転職することで、どのようなキャリアプランを歩んでいきたいかを自身の言葉で説明しましょう。

【解答例】
私は▲▲病院に10年勤務し、◎◎領域で専門性を高め、□□手術を〇〇件実施してまいりました。チーム医療の一員として、さまざまな臨床業務を経験し、多くのことを学びました。そうしたなかで10年の節目を迎え、現在の得意領域だけでなく、△△領域の分野にも挑戦したいという気持ちが芽生えてきました。貴院の■■科の医師として採用いただけた折には、△△領域を学び、患者さんに寄り添う医療を提供したいと考えております。

志望動機

志望動機は、転職面接において最も重要な質問項目です。面接官によっては、志望動機を採用の決め手にすることもあるでしょう。採用側は、志望動機を聞くことで、転職希望者がどのように貢献してくれるかを判断します。また、転職希望者の価値観と採用側の方向性にずれがないかも確認します。

志望動機を伝える際には応募先の理念や業務内容などを理解した上で、どのように貢献していくかをアピールすることが重要です。そのため、面接前に応募先の情報を徹底的にリサーチし、自身の経歴や強みで貢献できるポイントを探しておきましょう。

また、志望動機に適さない内容としては、以下が挙げられます。

  • 自宅に近いため通いやすい
  • 転職エージェントにすすめられたから
  • 給与面が良い
  • 福利厚生が良い

採用側に好印象を持ってもらうためにも、応募先の理念や価値観に共感し、自身のスキルや経験で貢献できる点をアピールしていきましょう。

【解答例】
私は、患者さんに寄り添う医療を提供することを第一に考えながら、医療に従事しています。貴院のホームページを拝見したところ、貴院の理念である■■に強く共感いたしました。貴院であれば、私自身の考えを大事にしながら、患者さんの治療に貢献できると感じております。また、貴院は、私の専門領域である○○治療を年に□□件実施していると聞いております。貴院で採用いただいた際には、○○治療でこれまでの臨床経験やスキルを活かし、医療に貢献させていただきたいと考えております。

逆質問

面接が終盤にさしかかると、「何か質問ありませんか?」と聞かれることがあります。このように、転職希望者が面接官に質問することを、「逆質問」といいます。特に質問がなければ、「特に質問はありません」と答えても問題はないでしょう。

しかし、逆質問をすることで採用側に意欲を示し、好印象を持ってもらうこともできます。もし聞きたいことがあれば、積極的に質問してみましょう。

ただし、以下の質問は、逆質問の例としては適さない場合がありますので注意してください。

  • 勤務体制
  • 福利厚生や給料などの待遇面
  • 研修制度

上記の情報は、事前のリサーチで把握できる場合が多いです。調べたらわかることを逆質問すると、採用側としてはあまり良い印象は抱かないでしょう。逆質問する際は、事前に調べてもわからず、質問しなければ把握できないことを聞くようにしましょう。

【解答例】
貴院のホームページを拝見したところ、○○治療のために□□機器や環境整備に注力されていると思います。私自身もぜひ貴院で自身の知識やスキルを活用させていただきたいのですが、今後の○○治療の方向性はどう考えていらっしゃるでしょうか。差し支えなければ、ぜひお聞かせください。

医師の転職面接で見られているポイント

医師の転職面接で、採用側が重視しているポイントがあります。主なポイントは以下の通りです。

  • スキルや経験
  • 人柄
  • 服装や振る舞い

採用側は、応募者のスキルや経験を重視し、戦力としてふさわしいかを見ています。また、院内スタッフや患者さんと良好なコミュニケーションがとれるかを見極めるために、人柄を見ています。面接時には、採用担当者に好印象を持ってもらうために、清潔感のある服装を心がけ、姿勢を正して臨みましょう。

スキルや経験

中途採用では、即戦力を求めているケースが多いです。そのため、応募者がどういったスキルや経験を持っているかは重要視されます。面接の際には手術実績や症例実績、経験年数や保有資格など、スキルや経験を示せる情報を伝えるとよいでしょう。

人柄

医師の仕事は看護師や薬剤師、検査技師、臨床工学技士など、連携する職種が多岐に渡ります。その際に重要となるのが、人柄です。問題なくコミュニケーションがとれ、誠実な受け答えができる人物であれば、院内スタッフや患者さんとも関係構築がしやすくなると判断してもらえます。

服装や振る舞い

服装を含む身だしなみや立ち振る舞いなどは、応募者の印象を決める重要なポイントです。

男性医師、女性医師ともに、清潔感のある服装や髪型を意識して面接に臨みましょう。ラフな格好ではなく、紺や黒といった落ち着いた色のスーツやジャケットスタイルが望ましいです。また、靴は事前に磨き上げると印象が良くなるでしょう。面接中は、背もたれに寄りかかるのではなく、常に姿勢を正した状態を心がけることも大切です。

医師の転職面接で失敗しないためのコツ

医師の転職面接で失敗しないためには、以下のようなコツがあります。

  • 面接先の情報を調べておくこと
  • 自己分析をして臨むこと
  • 面接の練習・対策をしておくこと
  • 身だしなみを整えて面接に臨むこと

自己分析を行い、面接先の情報を徹底的にリサーチしておくことで、応募先とのミスマッチを防げます。

また面接時に、採用側に好印象をもってもらうために、事前の練習をしっかり行っておくことも大切です。さらに、面接時には、採用側の第一印象を良くするために、身だしなみを整えておきましょう。

面接先の情報を調べておくこと

転職面接前にやるべきことのひとつとして、応募先の情報を調べておくことが大切です。応募先の理念や価値観、業務内容、勤務条件などを正確に把握することで、応募先とのミスマッチを防げるでしょう。

応募先の情報を把握しないまま面接に臨むと、勤務条件や価値観などの認識が合わず、不合格になるケースもあり得ます。面接は、採用側と応募者の相性を確認する貴重な時間です。時間を無駄にしないためにも、面接前に応募先のホームページや募集要項をしっかり確認しておくことが大切です。

自己分析をして臨むこと

転職面接前に自己分析をしっかり行い、自身の強みを理解しておくことが重要です。採用側は、即戦力となる医師を求めています。

もし、面接時に自身のスキルや強みをアピールできない場合、即戦力とみなされず、不合格になる可能性があるでしょう。面接前には、自身のキャリアを棚卸しして、今までどのように医療に貢献してきたかを明確に整理しておくことが大切です。

面接の練習・対策をしておくこと

面接時に重要なことは、明るくハキハキとした態度で受け答えをすることです。また、声のトーンや表情なども、好印象を与える重要な要素になります。

面接前にスマホなどで練習風景を撮影し、上記のポイントがきちんとできているかチェックするのがおすすめです。また、知人や友人に面接官役を演じてもらい、模擬面接をしておくのもよいでしょう。

身だしなみを整えて面接に臨むこと

面接時に身だしなみを整えておくことは重要です。視覚から入る外見の情報は、第一印象を大きく左右するためです。

服装は、男性医師、女性医師ともに、スーツやジャケットスタイルが望ましいでしょう。男性は、落ち着いた色のスーツに白のワイシャツ、シンプルなネクタイを合わせたスタイルがおすすめです。女性は、パンツスーツ・スカートスーツのどちらでも問題ありませんが、スカートの場合は座ったときに丈が短くなりすぎないものを選んでおきましょう。

また、清潔感がある髪型で面接に臨むことが大切です。寝癖がついたままの髪型はNGです。きちんと整えておきましょう。髪が長い場合はまとめてアップスタイルにすると、顔まわりが明るくなって好印象になります。さらに、事前に靴も磨き上げておくと、なおよいでしょう。

まとめ

医師の転職面接では、想定される質問に対して適切な答えを準備しておくことが大切です。自己紹介や退職理由、志望動機や逆質問などはよく聞かれる項目であるため、事前にどう答えるか準備をしておきましょう。また、医師の転職面接では、スキル・経験、人柄、服装などが見られます。しっかりと自身のスキルや経験をアピールし、身だしなみを整え、人柄が伝わるよう誠実な態度で臨みましょう。

医師の転職面接で失敗しないためにも、応募先の情報を事前にリサーチし、面接の練習をしっかり行っておくことが大切です。これらを入念に行うことで、自身が理想とする職場への転職が実現できるはずです。

とはいえ、肝心の転職先がなかなか見つからないという悩みを持つ医師もいるのではないでしょうか。

メディカルジョブでは、転職希望者のニーズをしっかりヒアリングした上で希望の転職先・アルバイト先を提案します。
応募先との事前のやり取りや、採用側との打ち合わせ時などにも同行するため、安心です。豊富な転職先・アルバイト先の中から転職希望者の意向に沿った選択肢を提案できるため、希望のキャリアが実現しやすくなります。転職やアルバイトでお困りの方は、ぜひメディカルジョブを活用してみてください。

麻酔科医の平均年収は?激務って本当?労働環境や年収アップの方法を解説

麻酔科医の平均年収は約1,335.2万円で、他の診療科の医師の平均年収と比べて比較的高いとされています。

本記事では、麻酔科医の仕事内容を踏まえ、麻酔科医の平均年収が高い理由や麻酔科医が年収を上げるための方法について解説します。麻酔科医へ転科を検討している方や、これからさらにキャリアアップをしたい方や年収を上げたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

麻酔科医の平均年収

労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、麻酔科医の平均年収は約1,335万円です。医師全体の平均年収1,261.1万円と比較してみても、比較的高いといえます。

平均年収 1,335.2万円

参考:労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」

他の診療科に比べて平均年収が比較的高い理由は、麻酔科医の業務上、高度な医療技術・知識が求められる場面が多いためです。また、麻酔科医の不足も平均年収が高い理由の一つになります。

麻酔科医と他の診療科との平均年収の違いは?

前述の調査によると、麻酔科医の平均年収は、脳神経外科、産科・婦人科、外科に次いで4番目に高いです。診療科によって年収が異なる理由は、診療科ごとに業務内容や勤務時間、求められる技術・スキルが異なるためです。

診療科 年収
脳神経外科 1,480万円
産科・婦人科 1,466万円
外科 1,374万円
麻酔科 1,335万円
整形外科 1,289万円
呼吸器科 1,267万円
消化器科 1,267万円
循環器科 1,267万円
内科 1,247万円
精神科 1,230万円
小児科 1,220万円
救急科 1,215万円
その他 1,171万円
放射線科 1,103万円
眼科 1,078万円
耳鼻咽喉科 1,078万円
泌尿器科 1,078万円
皮膚科 1,078万円

参考:労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」

診療科別で平均年収を比べると、脳神経外科、産科・婦人科のみ1,400万円を超えています。続く外科、麻酔科は1,300万円を超えており、整形外科や呼吸器科、消化器科や循環器科などは1,200万円台です。最も平均年収が低いのは、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、皮膚科で1,078万円となっています。

基本的には、内科系の診療科よりも外科系の診療科の方が、比較的年収が高い傾向です。それは、緊急手術など、命に直接関わる治療が多いことや、長時間の手術によって勤務時間が長くなりやすいことが要因として挙げられます。

麻酔科医はなぜ年収が高い?

麻酔科医の年収が高いのは、麻酔科医の「人員不足」が関係しています。需要に対して、医師の人員不足が起きる診療科の給与は高くなります。なぜなら、給料を上げることで求人しやすくなり、人員確保がしやすくなるからです。このような背景から麻酔科医の平均年収が上がりやすい傾向にあります。では、なぜ麻酔科医の人員不足は起こるのでしょうか。理由は以下の3つが挙げられます。

① 麻酔科医の定数
医療機関では、麻酔科医の定員数が固定されています。定員数が少ない医療機関では、1〜2名の施設もあります。そのため、麻酔科医の業務を少ない人数で対応する必要があるため、マンパワーが足りなくなることもあるでしょう。

② 麻酔科医の業務の特性
麻酔科医の業務は、手術中の患者の痛みを和らげ、生命を維持する重要な役割です。そのため、豊富な専門知識が求められ、スキル面においても高い技術が必要とされます。また、麻酔科医は手術のたびに必要となるため、深夜に緊急呼び出しがあったり、手術が長時間に及んだりして、心身ともに負担がかかる場合もあります。

③ 女性医師が麻酔科医としてキャリア形成しづらい
たとえば、子どもを出産後に仕事復帰しようとしても、保育所や託児所が見つからず、上手く復帰できないことがあります。また、麻酔科医は当直が多いため、仕事と育児・家事を両立させることが難しいこともキャリア形成がしづらく、麻酔科医全体の数が担保されない要因のひとつといえるでしょう。

麻酔科医の仕事内容

麻酔科医の主な仕事内容をご紹介します。主な仕事内容は、以下の通りです。

主な仕事内容 詳細
術前における回診  手術前にはさまざまな事前準備が必要です。当日の手術内容を確認し、手術に対する同意書を患者からもらうために、患者とその家族に手術内容を説明します。その際に確認すべきことは、麻酔による合併症を起こした血縁者がいないかどうかです。また、患者自身の疾患・合併症、健康状態を確認しなければなりません。担当医や病棟看護師とも連携し、手術日前日の過ごし方や手術開始時の注意点なども共有します。
術前における麻酔の準備  手術前に患者を診察した際の情報と、担当医から共有してもらった情報をもとに、麻酔一式を準備します。また、手術時に使用する気管チューブや咽頭鏡、麻酔器などの準備・点検も行います。
麻酔の実施  手術前に手術内容および麻酔方法を再度確認し、麻酔前の投薬を行います。手術が始まってからは、患者の生体情報(心電図・心拍数・呼吸数・酸素飽和度・血圧など)を確認しながら麻酔量と投薬スピードを調整していきます。
術後における回診  手術後は、患者の健康状態を確認し、必要に応じて看護師や担当医に指示を出します。

麻酔科医の仕事は主に、術前回診、麻酔の準備・実施、術後回診の4つで、手術中以外にも手術前後の患者の容体管理もあるため、仕事の幅が広いことが特徴といえます。

麻酔科医の労働環境

麻酔科医の労働環境は、激務といわれています。その理由は、患者の容体に合わせて麻酔のかけ方を調整し、容体の急変が起きても冷静かつ迅速に対処するスキルが求められほか、予定されている手術に加え、突発的な緊急手術などに対応しなければならないためです。そのため、日直よりも当直業務が多く、深夜帯に業務を行うこともあります。

忙しい診療科ではありますが、その分年収も高いという意味では、やりがいのある診療科のひとつといえるのではないでしょうか。

麻酔科医が年収を上げるには

麻酔科医が年収を上げる方法はさまざまです。主な方法は以下の通りです。

  • 資格を取得する
  • アルバイトをする
  • 転職をする
  • フリーランスになる

資格を取得してキャリアアップしながら年収を上げる方法や、アルバイトをして労働時間を増やしながら年収を上げる方法もあります。また、稼ぎやすい雇用形態や地域に転職したり、フリーランスとして自由な働き方をしたりしながら年収を上げる方法もあるでしょう。

資格を取得する

資格を取得するとは、認定・専門・指導の資格を得ることです。麻酔科医として取得できる資格の詳細は、以下の通りです。

資格 概要
麻酔科認定医 厚生労働省が認めた麻酔科標榜資格を有し、かつ日本麻酔科学会が規定した審査に合格した医師が得られる資格です。
麻酔科専門医 以下のすべての条件を満たす麻酔科医に与えられる資格です。

● 麻酔科認定医資格取得後3年以上が経過し、麻酔関連業務に従事している

● 麻酔科認定病院で麻酔の臨床業務に1年以上従事している

● 所定の臨床業績、研究業績がある

麻酔科指導医 以下のすべての条件を満たす麻酔科医に与えられる資格です。

● 麻酔科専門医資格取得後、麻酔関連業務に4年以上継続して従事している

● 今後も継続して麻酔科関連業務に従事することが明らかである

● 指導医のもとで1年以上麻酔科臨床業務に従事し、指導実績がある

麻酔科医は、医療現場の研修で臨床経験や臨床知識を高めながら段階的に資格を取得することで、キャリアアップできます。キャリアを積み重ねることで、常勤麻酔科医や研究者、大学院での指導医などになれます。キャリアアップをしていくことで、必然的に年収も上がりやすくなるでしょう。

アルバイトをする

アルバイトとは、数時間もしくは数日単位で、スポットで働く形態のことです。麻酔科医のアルバイトの場合、日給8〜12万程度が相場といわれています。

たとえば、日給8万円のアルバイトで月20日稼働を1年継続した場合、日給8万円×20日稼働×12ヶ月=およそ1,920万円稼げます。日給12万円のアルバイトの場合は、12万円×20日稼働×12ヶ月=およそ2,880万円稼げる計算になります。

麻酔科医の平均年収である1,335万円と比較すると、最高で約1,500万円程度収入をアップできる可能性があるといえるでしょう。

ただし、麻酔科医の仕事の特性上、当直がメインとなり、オンコールで緊急対応を任される場合があります。また、スポットのアルバイトの場合、医療機関側の都合で突然雇用が終了する場合もあるため、収入が安定しない可能性があるでしょう。

転職をする

麻酔科医が転職をする場合、経営形態が異なる病院に転職したり、都市部から過疎地域の病院に転職したりして、年収を上げる方法があります。以降でそれぞれについて詳しく解説します。

年収が高い職場に転職する

経営形態 年収
医療法人 1,443万円
個人 1,414万円
その他の法人 1,406万円
公的 1,353万円
公立 1,347万円
社会保険関係団体 1,280万円
国立 882万円
学校法人 739万円

参考:労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」

労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、経形態としては医療法人、個人、その他の法人の順で平均年収が高く、いずれも平均年収1,400万円を超えています。一方で、平均年収が低いのは、国立や学校法人であり、いずれも1,000万円を下回る結果となっています。

このことから、個人や医療法人で経営している病院やクリニックに転職することで、年収アップが期待できるでしょう。具体的には、麻酔科医の平均年収1,335万円から80〜100万円程度年収をアップできる可能性があります。

年収が上がりやすい地域に転職する

前述の調査によると、年収が高くなると予想される職場は、政令指定都市・東京23区外や過疎地域であると推定されます。

地域 年収
政令指定都市・東京23区 1,137万円
政令指定都市・東京23区外 1,314万円

参考:労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」

政令指定都市・東京23区とそれ以外の地域を比べてみると、地方は177万円ほど平均年収が高い傾向にあります。その理由としては、地方は医師不足に陥りやすいため、給料水準が都心部と比べて高く設定されやすいからです。

また、同じ地方でも過疎地域は医師不足が深刻化しやすいため、平均年収がさらに高くなる傾向にあります。

地域 年収
過疎地域外 1,247万円
過疎地域 1,428万円

参考:労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」

都心部は医療機関が充実しており、医師の数が多いため、平均年収が下がりやすいでしょう。そのため、都心部で働いているなら、地方への転職を考えることで年収が今よりも高くなるかもしれません。

フリーランスになる

フリーランスの麻酔科医になると、時間の自由がききやすくなります。そのため、スポットのアルバイトで仕事を入れることで、常勤医より稼ぎやすくなるケースがあります。麻酔科医は仕事の特性上、ハードといわれますが、フリーランスであれば契約前の段階で採用側と相談することで、融通をきかせることができるかもしれません。

たとえば、勤務日を調整することで残業を減らすことや、オンコールや当直なしで勤務することも事前に相談できます。このように、フリーランスになることで時間の自由がききやすくなるため、プライベート時間を充実させたい人にはおすすめの働き方といえるでしょう。

まとめ

麻酔科医の平均年収は、脳神経外科、産科・婦人科、外科に次いで4番目に高いです。他の診療科と比べても平均年収が比較的高い理由は、麻酔科医の人員不足により、給料水準が高い傾向にあるためです。

また、麻酔科医が年収を上げる方法は、資格を取得してキャリアアップをする、アルバイトをする、年収が高くなりやすい経営形態や地域に転職する、フリーランスになるなどが挙げられます。

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