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【医師の転職方法】失敗しないポイントを詳しく解説

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近年では、転職を考える医師の数が増えています。一方で、「転職を考えているけど、失敗しないか不安でなかなか踏み出せない」と考える医師も多いかもしれません。本記事では、医師の転職時に失敗しないポイントについて解説します。

転職に向けて必要なことを把握した上で計画的に行動し、自分の理想に合った転職先を見つけましょう。

【医師の転職方法】失敗しないポイントは?

まずは、医師が転職時に失敗しないためのポイントを紹介します。転職を成功させるためには、以下7つのポイントを押さえておくことが大切です。

  1. 今後のキャリアプランを考える
  2. 転職の目的を明確化し、転職の条件を決める
  3. 入職までのスケジュールを立てる
  4. 情報収集する
  5. 自分に合った方法で求人に応募する
  6. 面接を受ける際は、事前にシミュレーションをしておく
  7. 内定が出たら入職日までに引き継ぎ・退職手続き済ませておく

今後、自分がどういう方向性でキャリアを歩んでいきたいのかを明確にし、転職における必要な条件をピックアップしておくことが求められます。

それぞれのポイントごとに、詳しく解説していきます。

1.今後のキャリアプランを考える

転職で失敗しないためにはまず、今後自分がどういうキャリアを歩んでいきたいかを考えることが大切です。そのために1度、以下のポイントに沿って現在の自分のキャリアを振り返ってみるといいでしょう。

  • 取得している資格や技能
  • 現在の勤務先の環境
  • 日々の診療内容
  • これまで経験した症例
  • 自分に対する周りの評価
  • 医師を志した理由
  • できることなら、やってみたいこと
  • 自分の中で最も誇れること

これらを整理することで、今後目指したい方向が定まり、転職への1歩が踏み出しやすくなります。転職を希望する方は、ぜひ振り返ってみてください。

自分のキャリアを振り返ったうえで、将来のキャリアプランを決めていきましょう。一般的に、医師のキャリアプランとして「医局に入局する場合」と「医局に入局しない場合」でキャリアの構築の仕方に違いがあります。どちらが自分にマッチしているか確認のうえ、転職先を選びましょう。

以下に2つの参考例を紹介します。

医局に入局する場合のキャリアプラン

医局に入局する場合のキャリアプランとしては、主に2パターンあります。1つ目は、大学病院の医局へ入局するパターンです。研修を終えた後の主なキャリアプランの例は、以下の通りです。

  • 3年目:大学病院の医局へ入局
  • 4〜6年目:地方の関連病院でも勤務
  • 7年目:学位授与・専門医取得
  • 8〜9年目:海外留学
  • 10〜11年目:大学病院に講師として勤務
  • 12〜19年目:関連病院にて部長として勤務
  • 20〜24年目:大学病院に准教授として勤務、もしくは関連病院にて副院長として勤務
  • 25年目:大学病院にて教授として勤務、もしくは関連病院にて院長として勤務

2つ目は、市中病院の医局へ入局するパターンです。研修医を終えた後の主なキャリアプランの例は、以下の通りです。

  • 3〜7年目:市中病院の医局へ入局
  • 8〜11年目:専門医取得・医長として勤務
  • 12〜19年目:部長として勤務
  • 20〜24年目:副院長として勤務
  • 25年目:院長として勤務

大学病院に入局するか市中病院に入局するかで、キャリアプランは異なります。専門的な症例を経験して専門医として活動の幅を広げたい、留学等も経験してより深い知見を得たい場合は、大学病院などの総合病院へ入局するとよいでしょう。あるいは、給料などの待遇面を考えて、市中病院に入局する方法もあります。どのようなキャリアプランを設計していきたいかを考え、自分の理想に合った進路を進みましょう。

医局に入局しない場合のキャリアプラン

医局に入局しない場合、以下のような就職先が挙げられます。

  • 開業医
  • 健診医
  • 公衆衛生医師
  • 産業医
  • メディカルドクター

いずれも、医師の資格を活かし、就職可能な職種です。働き方や給与形態など、それぞれの職種で異なります。転職エージェントや友人・知人などに話を聞き、情報収集してみるといいでしょう。

2.転職の目的を明確化し、転職の条件を決める

なぜ自分が転職したいのか、転職の目的を明確にし、転職の条件を決めることが大切です。医師が転職する際の条件としては、主に以下が挙げられます。

  • 勤務内容
  • 休日・休暇
  • 福利厚生
  • 年収
  • 診療科目
  • 勤務地
  • 残業の有無
  • 施設形態(クリニック・病院・企業など)
  • 当直の有無

上記の条件の中で、優先順位を決め、何を大事にするのか明確化させておくことが大切です。特に、結婚・出産などのライフイベントが控えている医師や、ライフイベントの変化によって転職を検討している医師は譲れない条件を固めておきましょう。条件を決めておけば、入職してからのミスマッチを防げます。

3.入職までのスケジュールを立てる

入職までのスケジュールを立て、入職までに必要なことを逆算して考えることも大切です。計画的に行動しなければ、候補となる転職先の募集期限に間に合わず、機会損失してしまうこともあるでしょう。また逆に、引っ越しや結婚などに伴い、慌てて転職活動を行うとで、応募先をよく理解しないまま入職してしまう可能性があります。

「いつまでに、なにをしなければならないのか」を明確にし、着実に行動しておくことが大切です。

特に今の職場を退職する際は、患者の引き継ぎなどやらなければならないことが多く発生します。転職を考え始めたタイミングで、スケジュールの管理をはじめましょう。

4.情報収集する

興味のある転職先に関して、情報収集をしておきましょう。収集する手段としては、以下が挙げられます。

  • 友人や知人
  • 転職希望先で働いている人
  • インターネット
  • 転職エージェント
  • 医療業界の業者(医療機器メーカー・医薬品メーカーなど)

インターネットだけでは、転職希望先の情報は得られません。実際に働いている人の声や、転職希望先のことに詳しいエージェントに相談することで、貴重な情報が得られることもあるでしょう。事前に可能な限り情報収集をすることで、面接の際に有利に進めやすくなることもあります。また、入職後に理想と現実のギャップに苦しむことが少なくなるため、実践しておきましょう。

5.自分に合った方法で求人に応募する

転職先に応募する方法は、複数あります。より自分に合った方法で応募することで、自分に合う転職先に就けるでしょう。具体的な応募方法は以下の通りです。

  メリット デメリット
求人サイトや病院のHPから直接応募する
  • 自分のペースで無理なく活動できる
  • 情報収集に時間と労力がかかる
  • 転職先との労働条件に関する交渉に手間がかかる
医局や知人から紹介してもらう
  • 転職に関する時間と労力が省ける
  • 選考が進みやすい
  • 採用側の信頼度が高くなる
  • 入職後に辞めづらくなる傾向がある
  • 内定を断りづらくなることがある
転職エージェントを利用する
  • 転職エージェントのプロからアドバイスがもらえる
  • 多くの情報が得られやすい
  • 転職先との条件交渉をしてもらえる
  • エージェントの腕によって結果が変わる可能性がある
  • エージェントとのやり取りに手間がかかる
  • 紹介先が限定される可能性がある

応募方法によって、メリット・デメリットが異なります。時間と労力を惜しまず、自分のペースで転職活動したい方は、求人サイトや病院のHPを活用して直接応募するといいでしょう。一方で、時間と労力がかけられない方は、友人・知人からの紹介や転職エージェントを活用することをおすすめします。

求人サイトや病院のHPから直接応募する

自分のペースで転職活動したい方におすすめなのが、求人サイトや病院のHPから直接応募する方法です。応募するタイミングや、転職先とのやり取りに関し、自分のペースで進めたい方はこの方法が適しているでしょう。しかし、情報収集や転職先とのやり取りなど、すべて自分で管理し、行わなければならないため、時間と労力がかかる点がデメリットといえます。

医局や知人から紹介してもらう

医局や知人経由で転職先を紹介してもらう場合、転職先を見つける時間と労力が省けます。こうしたリファラル採用は、採用側の信頼度が高くなるため、選考が進みやすくなる傾向です。一方で、入職後に転職したり、内定を断ったりするのが難しくなるケースもあります。

転職エージェントを利用する

時間に余裕がない方であっても、転職エージェントを利用することで、さまざまなサポートが受けられます。転職エージェントを活用することによって情報提供や先方との条件交渉、面接時のアドバイスなど、多くのメリットがあるでしょう。一方で、エージェントによって結果が変わったり、紹介先が限定されたりする可能性があります。また、エージェントとこまめに連絡を取る必要もあるので、連絡を取るのが億劫に感じてしまうかもしれません。

6.面接を受ける際は、事前にシミュレーションをしておく

面接を受ける際は、事前にシミュレーションをしておくことで、スムーズに進めやすくなります。自己紹介や前職の退職理由、志望動機、今後の展望など、面接時に想定される質問に対し、自分なりの答えを準備しておくことが大切です。

家族や友人・知人、転職エージェントなどに面接官役になってもらい、一通りの流れを練習しておくといいでしょう。

【関連記事】「医師向けの面接対策|転職の際によく聞かれる質問は?解答例と失敗しないコツを解説」

7.内定が出たら入職日までに引き継ぎ・退職手続き済ませておく

内定が出たら、退職の意思を速やかに直属の上司に伝えましょう。もし内定が決まっていない状態で退職の意思を伝えてしまうと、慰留される可能性もあるため、注意が必要です。

また、特に大事なのは、引き継ぎ業務です。後任者がスムーズに業務を継続できるよう、患者や業務内容に関する引き継ぎ資料を作るなどして、引き継ぎ予定の医師や看護師と情報共有をしておきましょう。

また、お世話になった方々に対し、御礼を直接伝えておくことも必要です。これらの積み重ねにより、良い人間関係のまま、スムーズに退職ができるでしょう。

医師の転職動向

厚生労働省が発表している「令和2年職業紹介事業報告書の集計結果(速報)」と「令和3年度職業紹介事業報告書の集計結果(速報)」によると、医師の求職申込件数は増加傾向にあることがわかります。

令和元年度 令和2年度 令和3年度
新規求職申込件数
(有料)
123,015件 140,595件 171,194件
新規求職申込件数
(無料)
359件 351件 379件
常用求人数
(有料)
306,823件 342,695件 442,299件
常用求人数
(無料)
2,537件 2,596件 2,382件

常勤の医師の求人数を表す常用求人数(有料)は令和元年では306,823件であったのに対し、令和2年では342,695件、令和3年では442,299件まで増加しています。

特に、令和2年から令和3年にかけて急激な求人数の増加が見られますが、これには新型コロナウイルス感染症の影響などが関係していると考えられます。令和3年から新型コロナウイルス感染症が5類に移行しましたが、感染者の急増や季節外れのインフルエンザの流行に伴い、受診者が増えることを見越して病院側でも求人を多く出している可能性があるのです。

また、求職者数の増加と求人数の増加によって、医師の転職市場は年々活性化していることがわかります。求人数が増えているため、医師にとっては売り手市場といえるかもしれませんが、キャリアプランや自分が持っている資格・業績をよく考えて転職活動をしていくことが必須です。

参考:厚生労働省|令和2年度事業報告書の集計結果(速報)

厚生労働省|令和3年度職業紹介事業報告書の集計結果(速報)

まとめ

医師が転職時に失敗しないためには、明確なキャリアプランを考え、転職の目的・条件を定めておくことが大切です。今後、自分がどういうキャリアを歩んでいきたいかを考え、転職する際の条件を決めておきましょう。また、入職までに必要なことを逆算し、計画的に行動していく必要もあります。

転職希望先に関する情報に関しては、インターネットだけでなく、友人や知人、転職エージェントからも得られます。さまざまな方法を活用して積極的に情報収集していきましょう。

時間に余裕があり、自分のペースで転職活動したい場合は、求人サイトや病院のHPから直接応募しても問題ありません。一方、時間に余裕がない場合は、知人や転職エージェントの紹介で転職活動することをおすすめします。

とはいえ、どの転職エージェントを活用すればいいのがわからないという人は、「メディカルジョブ」がおすすめです。メディカルジョブでは、転職希望者のニーズをしっかりヒアリングした上で希望の転職先・アルバイト先を提案します。転職するか迷っている方は、転職エージェントにご相談いただくことで、具体的なアドバイスが受けられます。今後のキャリア設計や転職でお困りの方は、ぜひメディカルジョブを活用してみてください。

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